生徒が日々「自考自創」を続けているように、教員もまた、日々の実践の中で「自考自創」を重ねています。
今回の教員研修では、今年度のこれまでの総合的な実践を持ち寄り、どのような意図で取り組んできたのか、どこに手応えや課題があったのかを共有することで、教員同士の情報共有と連携を深めることを目的としました。また、学年を越えて改善点やこれから挑戦してみたいことを言葉にし、次年度の探究へとつなげていくことも、この研修の大きなねらいです。
生徒に「自分で考え、創る学び」を届けるために、教員自身もまた、考え、共有し、次を描いていく。
そのための大切な時間として、この研修を位置づけました。

研修の冒頭では、まずこの時間で大切にしたい姿勢を全体で共有しました。
学びは、いつでも一直線に進むものではありません。回り道をしたり、立ち止まったり、紆余曲折しながら、その人なりのペースで進んでいくものです。
だからこそ、
結果や正しさを急ぐのではなく、目の前の実践や対話に、真摯に向き合う姿勢を大切にすること。そして、一人で答えを出そうとするのではなく、共に考え、共に創っていく関係性の中で、学びを深めていくこと。
そんな前提を互いに確かめ、研修がスタートしました。

続いて行ったのは、学年・プロジェクトごとの事例共有です。今年度に行ってきた探究の取り組みについて、それぞれのねらいや工夫、生徒の変化を振り返りながら、手応えを感じた場面や、難しさを感じた場面を共有しました。

実践を並べて見ていくことで、個々の取り組みを越えた共通点や違いが見え、学校としての成果と課題が少しずつ整理されていきます。
教員同士が実践を開くことで、伴走の工夫や関わり方のヒントが共有される時間となりました。




研修の後半に行ったのは、「やりたいことピッチ」。
ここでは、「探究でこれから挑戦してみたい新しい取り組みアイデア」を、有志の教員が発表できる場を設けました。実現可能性は問わず、自由な発想や野望も大歓迎です。取り組みの概要だけでなく、その背景や、育てたい生徒の姿も語られ、発表後には質疑や意見交換が行われました。
学年や教科を越えたやりとりの中で、連携の可能性や新たな視点が生まれ、これからの探究を考えていくための多くのヒントを得る時間となりました。


研修の最後は、2学期の実践を振り返る時間です。生徒との向き合い方や授業づくりの中で意識してきたこと、できたこと、うまくいかなかったこと。一人ひとりが、自分の実践をたどりながら、学びを言葉にしていきました。
小さな気づきや手応えを拾い集めることで、次に大切にしたい関わりや、これからの探究へのヒントが見えてきました。
研修はここで一区切りですが、実践はまた、それぞれの現場で続いていきます。


今回の教員研修は、探究を“振り返って終わる”場ではありません。これまでの実践を持ち寄り、問いを交わし、次の探究へとつなげていくための対話の場でした。探究は、生徒だけのものではありません。
教員もまた、学び続け、問い続ける存在です。
この学び合いを土台に、これからの総合的な探究の時間が、よりひらかれ、より挑戦的な学びへと発展していくことを願っています。
